平成27年度入賞作品 令和元年度のフォトコンテストのテーマは【行きたくなる「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群】でした。「#神宿る島」を添えてSNSに投稿していただいた結果、300作品以上が応募されました。本コンテストではSNSでの投稿の拡散度(いいね数など)も併せて評価しました。 宗像市大島の御嶽山(みたけさん)山頂にある展望所から撮影された写真です。展望所からは、九州本土の辺津宮、新原・奴山古墳群、地島、相島を見渡すことができるほか、よく晴れた空気の澄んだ日は、沖ノ島を望むことができます。沖ノ島へと続く海を見渡すことができる、この御嶽山山頂では、沖ノ島と共通した露天祭祀が行われました。遠くに霞む神秘の島、沖ノ島を捉えたベストショットです。 宗像大社の秋季大祭は「みあれ祭」から始まります。みあれ祭は中世の神事を復興したもので、沖津宮の田心姫神(たごりひめのかみ)と中津宮の湍津姫神(たぎつひめのかみ)を市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)が祀られる辺津宮にお迎えする神事です。この写真は昭和53年10月1日、37年前に撮影され、現在とは異なる神湊港の姿と、多くの人が見物に訪れ、勇壮な船団が神湊港へ向かってくる様子を捉えた写真です。宗像地域の人々によって神事が受け継がれ、信仰が守られてきたことがわかります。 福津市津屋崎町の西端、渡半島の大峰山にある楯崎神社から撮影された写真です。楯崎神社に至る道は断崖絶壁。空気の澄んだよく晴れた日は、海の遠く先に沖ノ島を見ることができます。 例年10月、福津市の新原・奴山古墳群内で、古墳群の魅力を多くの人に知ってもらうことを目的に開催されている「古墳deアート」の様子です。地域の方が中心となって開催されるこのイベントは、古墳群と美しいコスモス、そしてユニークなかかしアートのコラボが楽しめます。この写真から古墳群が地域に愛され、守られてきた様子がわかります。 宗像大社の神事「夏越の大祓式」の様子です。“水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延ぶといふなり”という古歌を奉唱しながら神職と共に茅の輪をくぐり、厳しい夏を健やかに過ごせるように祈ります。 宗像大社の秋季大祭を締めくくる神奈備祭では、神楽「悠久の舞」が奉納されます。宗像大社辺津宮の高宮祭場で、みあれ祭でお迎えした宗像三女神に秋季大祭の無事斎行を感謝して行われます。 1578年 大宮司宗像氏貞が再建し、宗像大社辺津宮の本殿は、国の重要文化財に指定されています。本殿を修復した直後の美しい屋根の色が青空に映えます。 宗像市大島にある風車展望所で撮影された写真です。風車展望所は、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモスが美しく咲き誇ります。ぜひ大島に行かれたときは足を運んでみてください。 宗像大社秋季大祭の期間中は、地元の中学生による浦安舞の奉納や、流鏑馬神事、献茶祭など辺津宮で様々な神事が行われ、多くの人で賑わいます。 宗像大社辺津宮の拝殿は、1590年に小早川隆景が再建しました。本殿とともに国の重要文化財に指定されています。正月の早朝、新たな年の始まりに祈りを捧げる様子を捉えています。 "新原・奴山古墳群の25号墳と美しいコスモスを捉えた写真です。25号墳は5世紀中頃に築かれた周囲36メートルの円墳です。丸みを帯びた円墳の形をよく捉えています。 新原・奴山古墳群の30号墳とコスモス、そして美しい夕焼けを捉えた写真です。30号墳は6世紀前半に築かれた全長54メートルの前方後円墳です。撮影する角度によってさまざまな顔をみせてくれます。 宗像大社秋季大祭「頓宮祭」の様子です。神湊港でお迎えした宗像三女神をお迎えしたのち、近くの頓宮にうつり、あらためてお迎えの神事を行います。このあと、御神体は辺津宮へ向かいます。 宗像大社辺津宮は、古代は入海に面し、宗像三女神信仰の中心として受け継がれてきました。現在は、交通安全の神様としても人々の信仰を集めており、多くの参拝者で賑わっています。 宗像大社秋季大祭「みあれ祭」の様子です。宗像市の北斗の水くみ海浜公園の浜辺から園児たちがみあれ祭に見入る姿を捉えています。子どもたちへ伝えていきたい海の神事です。 宗像大社辺津宮の本殿の周りには75の末社が建てられています。1675年、第3代福岡藩主 黒田光之によって宗像郡内の末社などが辺津宮本殿の周りへ移され、現在の境内に近い姿になりました。 新原・奴山古墳群は、もともとは入海の中にあり、美しい田園風景の中に広がっています。海へと続く台地の屋根上に、古代宗像氏の首長の墓が累々と並ぶ姿をよく捉えています。