宗像大社中津宮
島の暮らしとともにある信仰の場
大島は宗像市神湊から7キロメートル離れた、人口700人ほどの福岡県で最も大きな島です。中津宮は、大島に鎮座する宗像大社の三つの宮の一つで、宗像三女神の一柱湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祀っています。御嶽山山頂の御嶽山祭祀遺跡を起源として、麓の海に面した高台に本殿が造営されています。
大島の南側、大島港からほど近くに鳥居が海に向かって立ち、中津宮と海との深い関係がうかがえます。
境内には「天の川」という川が流れています。天上の天の川になぞらえたこの川をはさんで、牽牛社・織女社があります。
中津宮で最も盛大な神事である七夕祭は、旧暦の7月7日に近い8月7日に行われます。かつて祭りの前に牽牛社・織女社に参籠し、川の水を入れたタライに映った姿で男女の縁を定める風習があり、これは古く鎌倉時代までさかのぼるようです。
鳥居をくぐり急な石段を昇ると、中津宮の社殿があらわれます。17世紀前半頃に建てられたと考えられている本殿は県の有形文化財にも指定されています。周囲には大島島内の末社(本社に付属する小さい神社)が集められ、合わせて祀られています。
本殿の裏手からは、御嶽山の山頂へと970m参道が続いています。沖ノ島と共通する古代祭祀の後、山頂には御嶽神社、麓には中津宮の本殿・拝殿が築かれます。山頂の御嶽神社と麓の社殿はこの参道によってつながり、一体的な信仰の場を形成しています。標高224mの山頂まで登っていくと、空気の澄んだ日には、沖ノ島、さらに、その反対側には宗像地域全体を見渡すことができます。
アクセス
大島島内の観光バスがあります。(1日7便)詳しくはこちら
周辺スポット
大島交流館
中津宮と沖津宮遙拝所を中心に、沖ノ島との関わりの深い大島の歴史と文化を展示・解説する施設です。
住所/811-3701 福岡県宗像市大島901-4
電話/0940-72-2797
開館時間/10時~16時
休館/月曜(祝日の場合は翌平日)
入場料/無料
中津宮から徒歩11分(850m)
夢の小夜島
海中に立つ朱色の鳥居と島を覆う松の緑が美しい小さな島です。周囲は水深が浅いので、潮が引いた時には歩いて渡ることもできます。
中津宮から徒歩9分(約690m)
安昌院
現在大島で唯一のお寺です。大島の集落を一望できます。境内にある江戸後期の宝篋印塔は、前九年合戦で流人となった安倍宗任の墓と伝えられています。
中津宮から徒歩11分(850m)
お問い合わせ先・リンク
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